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ガンダムの気になるところ28 「パイロットスーツは万能か」 2008.09.21 (Sun)


【More・・・】

宇宙世紀という時代は今から何年後なのか、明確に公表されていないようですが、宇宙で人が暮らせるようになっているくらい、とにかく相当な未来なのでしょう。

宇宙世紀という時代が相当な未来とはいえ、二足歩行のロボット(モビルスーツ)というのは、当然、その実現性に疑問符がつきますが、これを否定してしまうとガンダムそのものが成り立ちません。

今回は、ノーマルスーツ/パイロットスーツについて考えてみましょう。

■宇宙空間とは
まず、宇宙空間という環境について簡単に列挙します。
  • 空気がない
  • 気圧がない(=ゼロ)
  • 重力がない
  • 宇宙線(放射線)が直撃
  • 太陽風が直撃(空気がないので風を肌で感じることはない)
  • 気温:120℃ ~ マイナス100℃

とても生身の人間が活動できる環境ではないということが分かります。


宇宙服について
次に、そんな過酷な宇宙空間で活動するための現代の宇宙服について、ちょっと調べてみました。
  • 船外活動用と船内活動用がある
    (以下船外活動用)
  • 服内圧力が0.3-0.4気圧(地球の1/4)
     ※宇宙服内は与圧されているが周囲は真空(=気圧ゼロ)のため、服がパンパンに膨らみ動きづらい
  • 重さ:約102キログラム
  • 船外活動時間:8時間程度
  • 1着10億円


なお、アメリカのスペースシャトル用の船外活動用の主な装備は以下のとおりです。
  • 液体冷却通気服
  • 生命維持装置
  • 標示・制御装置
  • 酸素供給コネクター
  • 尿採取装置
  • スーツ内臓飲料パック
  • 通信機
  • バッテリー
  • 機密調整装置
  • 予備酸素パック
  • 温度調整装置



■ガンダムにおける宇宙服
ガンダムにおける宇宙服といえば、ノーマルスーツとパイロットスーツです。
ノーマルスーツは、現代の宇宙服に近いように見えますが、かなり動きやすそうです。
パイロットスーツは機動性重視のためか、素材が薄くボディラインが分かるようなデザインとなっています。

劇中のシーンから察するに、いずれも船内・船外活動両用のようです。
長時間の船外活動を想定していないせいか、現代のスペースシャトル用の宇宙服の主装備とされているものは、ほとんど装備されていないように思われますが、大丈夫なのでしょうか。

また、パイロットスーツの体に密着したデザインについては、以前より真空である宇宙空間では、(パンパンに膨らむはずなので)理論上あり得ないと指摘されていたようですが、新しい与圧方式を採用した「バイオスーツ」と呼ばれる次世代宇宙服により実現性が増してきました。



プリブリーズについて
※資料によっては”プレブリーズ”となっていますが同義です。
さて、実はここからが本題です。
「プラネテス」や「ムーンライトマイル」をご覧になっている方はご存知だと思いますが、宇宙における船外活動については、
その準備段階として”プリブリーズ(Pre-breathe)”という重要な作業があります。
少し長いですが以下説明です。

プリブリーズは船外活動の準備の中で最も重要な作業です。宇宙服を着用して作業をするとき、宇宙服が膨れ上がって作業がやりにくくなるのを防止するため、宇宙服内の圧力を約0.3気圧に下げます。しかし、スペースシャトル船内で1気圧の環境にいた宇宙飛行士が、宇宙服着用時に約0.3気圧の環境に置かれると、体内組織にとけ込んでいた窒素が微小な気泡となって、それが毛細血管を詰まらせる減圧症(ベンズ)を引き起こす危険が伴います。
プリブリーズは、この減圧症を防ぐために実施される手順で、約0.3気圧への減圧を開始するまでに、体内に溶け込んでいた窒素成分を体外へ追い出すために実施するものです。


― JAXA|宇宙航空研究開発機構 「船外活動の運用概要」より ―




また、現在のスペースシャトルの場合、プリブリーズを含めた船外活動までの準備時間は、最短でも15時間程度かかるようです(下図参照)。

EVAの開始から終了までの概要


船外活動中の宇宙服内の気圧を現在の約0.3気圧から0.5気圧程度にまで高く保つことができれば、減圧症の心配もなくプリブリーズも必要ではなくなるそうです。
現時点で0.5気圧にしても宇宙服が風船のように膨らまない宇宙服の技術はまだ開発されていないとのことですが、この点についても前述の「バイオスーツ」の発展が期待されます。

ガンダムの世界において、このプリブリーズの工程が一切描かれていないことから、すでにこの問題はクリアされていると思って間違いないでしょう。この時代の宇宙服(パイロットスーツ)は万能かもしれません。
1着いくらくらいかかるのでしょうか。

しかしながら、宇宙空間という過酷な環境においての活動は、いくら万能な宇宙服に守られているからといって、人体にまったく影響がないとも限りません。
戦争という背景から、連続的に出撃することを余儀なくされるモビルスーツのパイロットの負担は相当なものでしょう。
身体の発達が未成熟な少年・少女に、とても務まると思えないのは私だけでしょうか。



【参考資料】
09:56  |  ガンダムの気になるところ  |  TB(0)  |  CM(1)  |  EDIT  |  Top↑

*Comment

■sirube

突然のコメント失礼致します。
勝手ながら私どものサイトからこの記事へリンクをさせていただきました。
http://sirube-note.com/astronaut/

もしよろしければ、こちらのページより相互リンク登録もしていただけましたら幸いです。
http://sirube-note.com/astronaut/link/register/
現在のページからのリンクは一定期間の予定ですが、よろしくお願い致します。
(自動書込のため、不適切なコメントとなっていましたら申し訳ございません)
token:by2WJwPm
sirube |  2008.09.21(日) 10:23 |  URL |  【コメント編集】

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